KL発飛日記

マレーシアに赴任してた(現在は日本在住)の旅行好きによるB級旅行記・ホテル宿泊記・フライトルポなど

BOHティーガーデンと花畑【キャメロン後編】

当たり前だけど山道が続き、名所が散らばっているキャメロンハイランドでは車を持っていないと観光が難しかったりする。ちなみにgrabは捕まりにくく路線バスも本数が少ない。

そんなノーカー旅行者の味方が明朗会計のチャータータクシー。バスターミナル横で待機している。3時間以上から借りることが出来(3時間RM75、以降1時間ごとにRM25追加)、こちら側から行きたい場所をリクエストするのだがドライバーによってはいくつか観光ルートを提示してくれたりもする。

BOHティーガーデン

まずはキャメロンで最もメジャーな観光地、BOHティーガーデンへ向かう。休日だとものすごい数の観光客が訪れるが途中すれ違いが困難なレベルの道を通る。そんな中を地元のタクシードライバーは上手に捌いていく。

ではタクシーには駐車場で待ってもらって観光する。同じようなタクシーが多いので写真を撮っておくなりドライバーの連絡先を聞いておくのがベター

広大な茶畑自体すごいのだが、そんな中花が植えられていてよく整備されている。マレーシア人もインスタ大好き国民なので老若男女問わずアホみたいにセルフィー撮っていた。

詳しくは覚えていないが紅茶製造工程の説明ブースや直売コーナーもあって少しお土産に買って帰った。

ここに来たら是非カフェでお茶していってほしい。広大な茶畑を眺めながら頂くケーキとBOHティーはなかなか良かった。ただ周りは大人数のグループしかいない中一人で来てるんで寂しさが襲ってくる。

 

ラベンダーガーデン

名前の通りラベンダーをはじめとした室内型花畑。多分ファーム富田に影響を受けたのだろう。北海道に行かずともマレーシアでこんな光景が見れちゃうんだもん。

しょうがないんだけど屋根があるせいで狭く感じるほか何より写真が撮りずらい。

ローズガーデン

朴ッキーのお迎えがあるここはバラ専門のローズガーデン。いろんな種類のバラがあり綺麗なのだが観光地としてはマイナーなようで客がいない。しかもこの辺りでそもそも花に対しそこまで興味がないことに気づく。

バタフライガーデン

もうガーデン多すぎだよ!金網に仕切られたエリアに沢山の蝶が飼育されている。なんとかガーデンシリーズの中ではお勧めの場所。

蝶だけではなくいろんな動物が飼育されていた。これは鶏じゃないよね?
この4か所巡って大体3時間くらい経ったんでバスターミナルに戻ってもらう。やはり車があると効率よく回れる。

KLに帰る。こんなデカいバスが貧弱な山道を爆走するんだから怖い。ちなみに数日前にはイポーからキャメロンに向かうルートで崖崩れがあり数台巻き込まれたとのこと。

こんなところでは死にたくない。

 

総じて言うと一応テーマであるメルヘンな旅は出来たかなと。ただメルヘンな旅は男一人でするもんじゃねーな!

CENTURY PINES RESORT宿泊記【キャメロン中編】

キャメロンハイランドでは一泊のみ。こちらバスターミナルから徒歩5分程度のセンチュリーパインズリゾートという恐らくマレーシア資本のホテルに宿泊。

執筆時点(2022/8)に確認したところOTA経由でも一部屋1万円前後はする模様。

ホテルの正面にはこんなマレーシアらしからぬお洒落な公園が広がっている。今回の男メルヘン旅にふさわしいような雰囲気。

ロビー回りは若干古さもあるが重厚な造りである。今回チェックインでは先客が数組いたが、その列が捌けるスピードが恐ろしく遅かった。チェックインでそんな長々とやり取りすることってある?

部屋はこんな感じ。最低限の設備は揃っており極めて普通。ただ宿泊費のわりに狭いショボい。やっぱリゾートという事もあって舐められているのか?

問題は風呂。バスタブがついてたり清潔でもあるのだがお湯の供給が若干不安定だった。キャメロンの夜中は寒いので急に水シャワーになると辛いものがある。

窓からの景色だが山が迫っているため微妙。逆サイドであれば先ほどのお洒落な公園が広がっていることだろう。

朝食は1階のレストランでビュッフェ。品数は多くなく、洋食(卵料理やベーコンとか)とナシレマだった記憶。それくらいしか覚えていない。

同価格帯の外資系ホテル(例えばダブルツリー)なんかと比べると残念だったな。今まで泊まってきたマレーシア系ホテルも全般的に設備がショボかったりで外資系に水をあけられている。この溝はなかなか埋まらなそう。

週末キャメロンハイランドプチ旅行【前編】

「マレーシアの軽井沢」という若干ダサい異名を持つキャメロンハイランドへ行ってきた。KLから公共交通機関で行く場合、メジャーなルートとしてはTBSバスターミナルからのバスになる。(4時間弱・RM40くらい)あとはイポーまで電車で行ってそこからバスで行く方法もあるみたいだけど乗り換えが面倒。

今回は予めネットで乗車券を予約しておいたが、バスターミナルでの発券窓口は1つしか開いてなく大混雑というアホオペレーション。以前コタバルからバスに乗った際は、予約画面を見せるだけで乗れたがこんなの完全チケットレスにできないのか。

鉄道もあるけどマレーシアは道路網が整備されてあることからバスが強い。料金は安い上に座席も1+2配列の車両が多いため快適である。(ただし車内トイレは無い)

セランゴール州を抜けたあたりのパーキングでトイレ休憩。ちなみに全体を通じて休憩はこの一回のみだった。

イポーの手前で高速を降りるとあとは終点までひたすら酷道みたいなとこを通る。景色が良いところも一部あったけど全般的にカーブ連続で酔う。また貧弱な道路のわりに交通量が多いので事故らないか不安だった。

そんなに遅れることもなく無事にキャメロンハイランド到着。一見してなるほど軽井沢じゃんと思った。植物も東南アジアの雰囲気とは全く異なり、また下界と比べ涼しいのが最高。

建物も観光アピールのためかヨーロッパ風の造りなのだが、ここはマレーシアなのでレストランはナシカンダーとかそういう、まあどこにでもあるような店が多い。

ちなみに今回の旅のテーマはメルヘンってことで行かせてもらいますよー。道を歩いているとこんな感じでイチゴ農家が目に入ってくる。キャメロンは紅茶以外にもイチゴやトウモロコシが有名なんですよ。

たださすがにイチゴ狩りするモチベーションは無いので直売所で買って食べることにした。気になるマレーシアイチゴのお味はというと、超酸っぱい。たまたまこの個体がダメだったと思いたいがちょっとガッカリ。
そんなことをしていると雨が降ってきた。この旅は幸先が悪いぞ。

強い気持ちで雨に打たれながら坂道を登り名称不明のナイトマーケットに向かう。そんな大きな規模ではないためジモティー率高め。

ここのナイトマーケットは割と食い物メインのところで、坂道をずっと歩いていたせいか小腹が空いたのでトウモロコシをつまむこととした。ちなみに私は北海道出身なのでとうきびと呼びたい所だが、いつもサトウキビと勘違いされてしまう。

とうきびは茹でで売ってる店が多い中焼きも選べる所があったのでそこをチョイス。醤油が欲しくなる。

その後サテーが炭火で焼かれているのを見て思わず購入。確か好みの味であったことは覚えている。

更に雨が強くなり心が折れたのでgrabを呼んでホテルに帰りました。

マレー鉄道ETS・ビジネスクラス乗車記

イポーの次はちょっと北上してTaipingへ。池がある馬鹿デカい公園と刑務所の向かい側の博物館に行った記憶しかない。

帰りは奮発してETSのビジネスクラスに乗る!運賃は確か普通席の3倍くらいした記憶。

KTMのTaiping駅。途中駅は基本的にこんな感じで殺風景。売店があるんで飲み物とかは調達可能。

隣接する形で旧駅舎がそのまま食堂として活用されていた。KTM近代化(電車特急化)の時に多くの駅が建て直されたっぽく、他の駅でも痕跡がよく見られる。あとホームのかさ上げも同時に行われた。

では乗車!ビジネスクラス付きの編成は下のほうに赤色のラインが入っているのが特徴。しかし改めてみてもカッコよい車両だ。やるやんKTM

とりあえずまず座席の様子から。2+1配列(普通席は2+2)でなんとなくJR東の特急グリーン座席に雰囲気似ているような。ただ枕は安っぽいな。

なんとパーソナルモニタが付いていて、ひじ掛けから取り出すタイプのやつ。いろいろコンテンツがあるようで期待できる。

はいスッカラカン。最初バグかと思ったが今のところノーコンテンツだそうだ。

一応ビュッフェの商品を注文する機能だけは生きているっぽい。ほんとに注文できるかは怪しいが。。。しかし宝の持ち腐れ感が強い。

乗車後直ぐにドリンク+茶菓子サービスがあった。このケーキ美味しい。

その後なんとアメニティの配布。内容はマスク・イヤホン・空気枕。

これは使わずに持って帰った。

あと書き忘れてたが、壁際にはコンセント・USB充電ポートが完備されていて、車内でパソコン広げてカタカタやっている人もそこそこいた。

編成の中頃にはビュッフェがあり、ここでテタレやカップ麺、弁当が買える。ただビジネスクラスだと飯が出る。

ビジネスクラス客向けに提供される弁当。ビュッフェでレンチンしたもの。正直美味しくは無いがまあ長時間の乗車なんで助かる!

飯食ってウトウトしてたらKLセントラルに到着。マレー半島西海岸の主要都市を短時間・定時で結ぶETSは観光でも利用価値が高い。このままシンガポールまで乗り入れることができたらある程度飛行機から客奪えるんじゃないかな。