マレー鉄道(KTM)が運行している都市間電車特急ETS、タイ国境のPadang Besar、ペナン(の対岸のバタワース)、イポー、KLと半島西海岸の主要都市を結ぶ。東南アジアにおいて電車特急ってあまり例がないような気がするがマレーシアのやつはどーなん?って感じで乗ってみた。
結構混みあうのでチケットは事前に公式サイトから手配した。会員登録したのちに、乗車区間・日付・列車・座席を選び購入。購入したチケットをプリントアウトするなり公式アプリダウンロードして画面を改札で見せるなどすればよい。
ETSの中でもPlatinumとかGoldとか停車駅数による種別がありチケットの価格も異なる。ひかりとかのぞみみたいなもの。
あと注意しないといけないのが、2等車は座席の向きを反転させることが出来ない。(向き固定)ということで進行方向向きの座席かどうかを確認して購入すべし。
KLセントラル駅ではヒルトン側、長距離ホームからの発車となり改札もKTMコミューターとは異なる。列車別改札を行っていて発車15分ほど前から改札開始されていた。
現在2タイプの車両が存在し、今回乗ったのは新しいほうのclass 93という形式。その中でも1等車組み込み/無しと2つの内装パターンが存在する。
座席はこんな感じ。正直長時間は乗りたくないような硬い座席。実際このタイプはイポー~KLの短距離運用が中心のようだ。
ただデッキ周りの清潔さなんかを見ると、これまでの東南アジアの鉄道からは一線を画した、新時代に突入していることを実感させてくれる。
KLセントラルを出発し直ぐにクアラルンプール駅に着く。昔のKLの中心駅でKTM本社が目の前にそびえたっているが駅舎はかなりくたびれている。
KL郊外、Sg. Buloh付近まではなんかしらの工事をやっているためスーパースローで進む。ここを超えたあたりから電車特急の真価を発揮する。
クランバレーを超えると電車は140km/hで疾走する。途中専用線っぽい引き込み線なんかもあり鉄っちゃんとしてはテンションが上がるところ。軌道も整備されているようで高速走行中も揺れも少ない。
車内にはLCDも装備されていて現在時刻や途中駅などの情報を表示する。また一応防犯対策として監視カメラも備わっているようだ。
車窓の9割がこんな感じのジャングルで正直飽きが来る。日本と異なり町と町の間にはほとんど何もない。
終着イポー手前には車両基地が見えてきた。ETS車両の多くがここを本拠としているのかな。
そんなこんなでKLから2時間少々、イポーに到着。定時での運行でありまた別の機会にETSを利用した際も定刻だったのでなかなか優秀であることが伺える。
詳しくは知らんが1917年築の歴史ある駅舎でまあ美しい。では美食の街イポーへ繰り出しますよ~