もともとこの旅の目的はサハラ砂漠でラクダに乗ることだったんで、出発前日マラケシュのフナ広場の旅行代理店で砂漠ツアーを申し込む。ここの店のジジイがなかなか変わり者で、価格交渉に入るや否や、「日本のネットに書いている相場はいくらだ」と聞いてくる。ネットで調べるとだいたい800DHが相場らしいが、試しに700DHと言ってみると即OKの返事が。
「もうちょっと値段下げれたな...」と思ったりしたがそれでも安めで確保できたので気を取り直して行く。
人様のブログをみるにツアー内容はだいたいどこも同じだが、宿泊場所のランクで値段の差が出ているように見える。俺の泊ったテントは最悪で一晩中蚊と格闘することになったので、嫌な人はちゃんとしたところで申し込んだほうがいいぞ!
当日は7時に宿にピックアップがきて、トラックの荷台に乗せられる。聞いていた話と違うので不安になったが後でマイクロバスに乗り換えになるとのこと。
マイクロバスに乗り換えると俺以外の参加者がすでに乗り込んで着席していた。しょうがないので通路側の空いている所に適当に座る。周り見渡すと日本人どころかアジア系の人間がいない。ちなみに後になるとスペイン語話者と英語話者で完全にグループが分かれた。スペイン語は全くなので英語グループに入れてもらい2泊3日食事など共にした。
砂漠ツアーと呼んでるが体感日程の7割くらいを移動に費した気が...1時間半に1回くらいのペースでトイレ休憩有り。途中アトラス山脈や広大な荒野地帯など絶景ポイントを数多く通過するので長い移動も飽きることはなかった。
砂漠に向かう途中にも数か所観光地に寄ってくれる。世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥの集落。ここでガイド料を数十DH支払った。
直射日光に晒されながら結構高いところまで登っていく。水分をしっかり準備しないと死ぬので注意。売店は数店舗見かけた。
集落見学の終わりかけにスカーフの購入タイムがある。砂漠に行った時の砂嵐対策として、気になるなら買っておいたほうが良い。(今回は砂嵐は起きなかった)それが終わると昼食タイム。ツアー代金に含まれていないので自腹、しかも高くて(1食1000円近い)選択肢もお決まりのタジンクスクス祭り。こんな食生活が3日続く。
夕方、ワルザザートというちょっと大きめの街に着く。こちらも大きなカスバがあるが与えられた自由時間が中途半端なので外から見るだけ。
途中ドライブインに結構寄ってくれるが、物価が高いのである程度マラケシュで調達することを勧める。特に水は多めに用意を。
朝7時にマラケッシュを出て、19時前に宿到着。移動時間がほんとに長い。カップルは個室に案内され、俺含めたソロツーリスト3人は相部屋。夕飯はツアー参加者全員でタジン鍋をつっついた。安宿ではあるものの、設備は割ときれいで満足。
翌日は朝からトドラ渓谷の散策。実際に見るとかなり迫力があり、ロッククライミングの聖地と呼ばれるのも頷ける。この日は山羊が放牧されていて川沿いで涼んでいた。
その後絨毯工場の見学へ。これから砂漠へ行くというのにここで絨毯を買う人間はいるのだろうか。
長くなったので続きは次回。