最も影の薄い公共交通機関
クアラルンプール近郊の交通機関といえばLRT,MRT,KTMが有名だが、走行エリアが都心から離れていることもありBRTはマイナーな存在である。鉄道とバスの中間のような乗り物で、バスを専用の道路上で走らせ途中バス停ではなく駅に止まる。駅は一般の鉄道と同じように自動改札機などが設置されている。
BRT Sunway線はセランゴール州USJ7駅からSunway-Setia jaya駅を結ぶ全長6km弱の路線。沿線一帯がサンウェイグループの開発した地区となっており、そのアクセスとして用いられている。
乗ってみた
LRTに揺られKL中心部から1時間弱、USJ7駅にやってきた。ここでBRTに乗り換える。ちなみにUSJとはUnited Estates Projects Subang Jayaの略。
乗り換えは改札を出る必要が無い。BRTの標識に沿って進む。
BRT乗り場はLRTの高架下に設けられ、ループ線上にある。(ニューシャトルの大宮駅と同じ)バスは大体10分間隔で運転されていた。
しばらくするとバスがやってきた。見た目普通のバスよりもカッコよい。基本BRT専用道路しか走らないがナンバープレートを装着している。
普通のバスとの違いは前扉がないことか。鉄道と同じで駅で改札を受けるので、運賃授受を車内で行わない。
車内はロングシートが並んでおり、やはりここも鉄道っぽい。ドア上には次駅案内を行うLCDが設置されている。
バスなので鉄道と異なり急カーブにも余裕で対応できる。
途中大学や多数の高層コンドミニアムがあり、日中でも立ち客も目立つほど混んでいる。
前述したが、普通の鉄道駅と同じく券売機や改札機が設置されている。USJ7駅経由でLRT,MRT各駅までの切符を買うことが出来る。サイン類もLRTと同様。
途中Sunway Lagoon駅で下車、Sunway Pyramidモールまで連絡通路を歩いてみた。巨大プールが併設されているショッピングモールで、内装は中東をイメージしている。
Sunway Lagoonより北側は元々宅地開発されていたエリアで下町感が強い。またBRTは起点から終点までずっと高架上を走る。
北の終点Sunway-Setia jaya駅では、バスは一旦駅を通過し奥のループ線で折り返してから客扱いを行う。
Sunway-Setia jaya駅にてKTM Commuterと接続しており、連絡通路で結ばれている。
これにて完乗。
観光客はあまり来ないエリアだが、マレーシアにもこんな乗り物があるよと記事を通して伝えられたら。