KL発飛日記

マレーシアに赴任してた(現在は日本在住)の旅行好きによるB級旅行記・ホテル宿泊記・フライトルポなど

【国境駅】パダン・ブサール駅見学

KTMコミューターで国境の駅へ

少しでも異国の雰囲気を感じたく(ここも異国なんだが)、アロースターから電車で1時間ほどのタイ国境を見に行ってきた。当時はまだ肺炎のせいで出国するのは大変な情勢。

KTMコミューター(通勤電車)ってのはKL周辺で展開されているサービスだが、実は半島北部のバタワース近郊でも展開されている。車両もKLで走っているのと同じだが田舎なのでやはりお客が少ない。とはいえタイ側と比べると近代的な電車で国境にアクセスすることが出来る。

こんな感じで車窓はほぼジャングル。しばらく走って途中駅に止まるが、駅は立派なものの周りは閑散としている。

 

パダン・ブサール駅

西側に車両基地、東側には貨物取り扱い設備が広がるなど構内がめちゃめちゃ広いパタンブサール駅に到着。マレー鉄道の終点駅かつタイ国鉄との境界駅。ホーム上にイミグレ設備があるんでホーム幅も広い。

 

↓この駅でマレーシアのみならずタイの出入国審査を受けることが出来、当然双方の国のイミグレカウンターが存在している。このスモークがかったドアの向こうにカウンターが並んでおり、平時ならここを用もなくうろついて撮影していたら怒られそうなものだが今回は国境閉鎖中なので平気だった。

まだここはマレーシア領土なのだが数百m先に国境が存在するため、スマホの時計はタイ時間を指していた。(タイの方が1時間遅い)まずここに時差が存在するのがよく分からない...というかマレーシアと日本の時差が僅か1時間というのがおかしいのか。

 

閉まっていたがタイ国鉄のオフィスもあり、Station Manager Roomの札がかかっているのを見るにタイ国鉄側も平時は駅長職を配置しているのか?いずれにせよ境界駅というのは趣味的に興味深く、さらに国も異なるので非常にテンションが上がった。

あとホーム上にはタイの通信キャリアAISのベンチが置いてあった。(みんな大好きSim2Flyの会社)。駅の一部分はタイ国鉄が管理しているのか?それともたまたま?

 

駅周辺

駅周辺っつても何もなくモーターカーが保存(放置?)されているのみ。実はこの反対エンドに集落が存在するものの何故かそちら側に出るすでが無く、( ゚Д゚)ハァ?ってなった。というわけでこの駅で下車する人は皆タクシーに吸い込まれていく。

 

↓駅併設の駐車場の端はもう国境フェンス。奥に見えている建物がある場所はタイ・ソンクラー県なのである。あータイ行きたい。近くて遠い場所というのをこの身で実感している。

 

駅構内

改札横に食堂がありそこで時間を潰していた。マレー系食堂の一般的なメニューを割と網羅しており、タイから来た旅行客はここでまずマレーシアを感じれるのではないか。(乗継時間的にそんな余裕があるのかは不明)

このチキンカレー見た目はアレだが味はそこそこイケる。なによりこんな辺境で飯が食えるのがありがたく、あまーいテー・アイスが沁みる~

↓使う事あるのか分からんVIPルーム。やはり田舎駅のわりに設備が充実している。

カード対応の券売機の他に窓口もちゃんと営業している。なによりここの駅員は田舎で暇なのかちょっと雑談に乗ってくれたり優しかった。

橋上駅舎の奥からはベランダがあり国境方面を見渡せる(200m先に国境フェンスがある)。タイ国鉄の車両が居れば面白いのになーと思いながら時間をさらに潰してた(以前は国際列車もそこそこ走っていた)。帰りの列車の発車20分前ほどで改札開始、ホームに降りる。

 

ETSビジネスクラスで帰る

ここからKLまではETS(特急電車)で乗り換えなし、約5-6時間の長い道のり。東京ー博多を新幹線で移動するようなものなのでビジネスクラスを予約!

ただ意外にも他に大家族御一行がここパダンブサールから乗ってきて若干やかましい。

日系海運のコンテナを左手に眺めながら出発。途中140km/hほどスピード出すなどしっかり走ってくれるが流石にKLまでは遠い。

前回ETSの記事は上げたので細かい説明はしないが、まずお菓子とコーヒーのサービス。

flyfromkl.hatenablog.com

イポー発車後に弁当のサービスがある。レンチンであんま美味しくない。

MRT沿線に住んでたので終点セントラル駅の一つ手前クアラルンプール駅で乗り換え。KLセントラルでのMRT乗り換えは動線長くて嫌。